【神話学(11)】グアタマと黒船来航が意味するもの──天照大神の時代はなぜ終わったのか?

神々の覇権争いと日本神話の形成──ホジャブから天照大神へ

偽りの創造主が神話を作るとき

創造主を僭称した神がまず行うことは、「自分が創造主である」と人間たちに信じ込ませることです。その手段として神話が創作されます。

都合の良い神話が完成すれば、それを人間界に広める必要があります。もっとも手っ取り早いのは、国を建てて、その国民に信仰を根付かせることです。建国者を神の子とすれば、その父たる神も国家の守護神として祀られます。そうすれば、その国が続くかぎり、その神も信仰され続けるのです。

須佐之男命と出雲建国の系譜

伊邪那岐神による天地開闢の物語の後、須佐之男命が登場し、出雲を拠点に数々の活躍をします。

しかし、日本神話において奇妙なのは、須佐之男命の姉・天照大神が、後に大国主命から「国譲り」という形で出雲の地を手に入れることです。本来、活躍したのは弟の須佐之男命だったはずなのに、なぜ姉が国を受け継ぐのか──。

須佐之男命は今も各地の神社(たとえば氷川神社)に祀られており、出雲建国の祖としての記憶が残されています。

これは、最初に神ホジャブが創作したオリジナルの日本神話だったのかもしれません。ホジャブは自らの影響下にある国家を日本に建国し、その民に自分を信仰させようとしました。須佐之男命がその建国者だったと考えられますが、結果的にその国は天照大神に「乗っ取られる」形となり、ホジャブの目的は達成されませんでした。

神話の改変と時系列の整理

現在の日本神話は、ホジャブではなく、彼の没落後に日本を支配した神によって再構成されたものと考えられます。神話の創作には時間がかかりますが、既存の神話の「改変」は比較的容易です。これは、神アフラがザラツゥストラとイフアマズダの聖書を改変し、自分への信仰を確立した手法と似ています。

神話と天界の出来事の年表

年代(BCE)出来事
2800オシリスたちの反乱、デユス没落。神ホジャブが日本で独立し、創造主を僭称。須佐之男命による出雲建国。
2000オシリスらとともにホジャブも地獄へ堕ちる。出雲王朝崩壊。
1500大天使リカの降臨。ボン弧の夜明け。
1000天照大神を祖とする王朝の誕生。現在の日本神話の原型が形成される。

天孫降臨の裏側:OAHSPEに見る日本建国の霊的構造

天照大神による出雲への介入

出雲を統治していた大国主命は、須佐之男命の許しを得て国を治め、多くの子をもうけて繁栄しました。この地域は「葦原中国」と呼ばれました。

そこへ天照大神が突如、「葦原中国は我が子・天忍穂耳命が統治すべき国である」と宣言し、国譲りの交渉が始まります。最初の使者である天菩比神も、次に送られた天若日子も、大国主命に懐柔され任務を果たしませんでした。

最後に建御雷神が派遣され、大国主命の子・建御名方神と力比べを行い、勝利します。建御名方神は信濃の諏訪湖まで逃れ、降伏。大国主命は「私のために立派な宮殿を建ててくれるなら国を譲る」と申し出ます。こうして出雲大社が建立され、国譲りが成立しました。

天孫降臨と倭国の始まり

天照大神は、天忍穂耳命に代わってその子・邇邇芸命を葦原中国に派遣します。邇邇芸命は多くの家臣を従え、高千穂の峰に降臨しました。これが「天孫降臨」です。

家臣には、天児屋命(藤原氏の祖)、天忍日命(大伴氏の祖)などが含まれ、彼らは王朝の重臣として仕えていきました。

古事記に見る神話の塗り替え

古事記の「国譲り」神話は、天界における覇権交代をそのまま地上に映したものと考えられます。つまり、神ホジャブが創った神話体系は、天照大神を祖とする勢力により塗り替えられたのです。

特異なのは、この勢力が日本において現在まで影響を残しているという点です。邇邇芸命に従った家臣たちは、天皇家の祖を支える家系となり、後の平安期にも権勢を誇りました。そして、天皇家は武家政権時代を経ても滅びず、現代に続いています。

グアタマ(アメリカ)と日本神話の終焉

この勢力が大きく後退するのは、第二次世界大戦における敗戦時です。日本が敗れた相手は、OAHSPEで「グアタマ」と呼ばれる、コスモン時代の幕開けを担う天使たちの地でした。

幕末の黒船来航も、グアタマによる開国の働きかけであり、それがコスモン元年(1849年)直後であることも示唆的です。

第二次大戦後、天皇家の影響力は大きく低下し、それに伴い、天照大神を頂点とする神話体系も弱体化しました。紀元前2800年から始まった神ホジャブの反逆による神話創作は、ようやくこのとき終息したと考えられます。

参考文献, 使用画像

図書著者出版社
OAHSPE ”A New Bible in the Worlds of Jehofih and His angel embassadors.”John B. NewbroughOAHSPE PUBLISHING ASSOCIATION
新版 古事記 現代語訳付き中村啓信訳注角川学芸出版

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