
良心は人間の一部に過ぎないのですから、誤ることもあるのではありませんか?
結局のところ、その時、最適で最善と思えることを行ったならば、法を実行したということになるのではありませんか?
王は言いました。
OAHSPE-26『ボン弧の書』10章-18
「あの司祭は、金を払えばディアスにとりなしをし、天界での高い地位を与えてくれると言っていた。儂が思うに、あやつは嘘をついている、なぜなら、ディアスはあやつのことを何一つ支配していないからだ。
わずかな知恵しか持たぬ儂でも、この2つのことが分かった。王の給仕人とディアスの給仕人は、大層な口調で言うが、約束をほとんど守らない。
息子よ、この2人には気をつけるがよい。
儂が優れているのは、知恵よりもむしろこの思慮深さにあると自負している。この世のあらゆる戦争と悪の根底には、奴らがいる。奴らは神々さえも欺くことができると聞いている。
カピーリャよ、お前が王になった暁には、この件にお前の知恵を注ぎ、奴らに容赦してはならない。
奴らはこの世界の呪いである。儂は奴らをなぜもっと多く殺さなかったのかと悔いている。
このことでは、儂の良心が苛むのだ」
カピーリャは言いました。
「良心は人間の一部に過ぎないのですから、誤ることもあるのではありませんか?
良心は知恵を得るためにそれとは別の何かに依存しているのだと思いませんか?
結局のところ、その時、最適で最善と思えることを行ったならば、法を実行したということになるのではありませんか?」
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