【解説】OAHSPEとはどういう本なのか?(2)

地球の誕生について

この宇宙には、「偉大なる蛇(The Great Serpent)」と呼ばれる、惑星の航路が存在しており、その経路上には多くの太陽系が配置されています。

「偉大なる蛇」の航路は、地球時間で約3,000年ごとに区切られており、それぞれの区切りは「弧(arc)」と呼ばれます。そして各弧には、それぞれを管理する大天使が任命されています。太陽系が一つの弧から別の弧へと移動する際には、その大天使が地球上の人々に対して「恩寵(光)」を授けるとされています。

この「偉大なる蛇」の軌道を一周するには、実に400万7000年を要すると言われています(OAHSPE-3『ジェホヴィの書』7章-2より)。

私たちが住む地球は、はじめに蒸気によって生じた渦が形成され、それが凝縮されることで、巨大な火の玉が誕生しました。そして、その火の玉が予定された惑星軌道に乗せられることから、地球の歴史が始まったとされています。

惑星の形状が整えられたのち、次に「セム(se’mu)」と呼ばれる生命の素が地球に投入されました。この「セム」からは多様な生命が誕生し、その中には人類の始祖である「アス人(The Asus)」も含まれていたと伝えられています。

天使の子イヒン人について

地球上で最初に誕生した人類である「アス人(The Asus)」は、誕生当初は直立歩行すらできないほど未熟な存在でした。そのため創造主は、アス人を支援するために天使たちを地球に派遣されました。

天使は本来「霊体」であるため、アス人の目には見えない存在です。そこで天使たちは、「セム(se’mu)」と呼ばれる物質を用いて人間の肉体を形成し、その肉体に宿ってアス人と共に暮らすようになりました。

この「セム」という物質は、地球の草創期には豊富に存在していましたが、時が経つにつれて徐々に減少し、最終的には地上から消滅してしまいます。当時はセムが大量に存在していたため、天使たちはそれを用いて自由に肉体を作ることができたのです。

この時、創造主は天使たちに対し、次のような警告を与えました。

あなたたちは先に行って,地球上のすべてのことに取り組みなさい。しかし生命の木に関わると生殖者となり,あなたたちがここに来る前のように天界で死んだ状態になってしまうので,そこには関わらないように
(OAHSPE-3『ジェホヴィの書』6章-17)

この言葉は『旧約聖書』創世記に登場するアダムとイブの物語と似ていますが、実際には内容が異なります。創造主のこの警告は、天使たちが「生命の木」に関わり、生殖行為に至ると、誕生した子どもへの深い愛着から、天使たちが地上に留まって離れられなくなることを懸念してのものでした。
しかし天使たちはこの警告を無視し、アス人との間に子どもをもうけてしまいます。この子どもたちは「イヒン人(I’hin)」と呼ばれ、非常に高い霊的能力を持つ存在として、神々から深く愛されるようになりました。

創造主の戒めに背いた天使たちには罰が与えられました。それは、自らの子どもたちを第6世代に至るまで見守り、世話をし続けなければならないというものでした。
天使たちはこの責務を誠実に果たし、子孫の繁栄を見届けたのち、無事に天界へと帰還することが許されました。

しかし創造主は、天使が再び地上で生殖活動を行うことのないよう、「セム」の物質を地球から完全に除去されました。その結果、それ以降の地球では、同様の方法で新たな種族を誕生させることは不可能となったのです。

闇の種族 ドルク人

イヒン人は、神の声を聞くことができる存在でした。そのため、彼らは常に神の導きに従って暮らしていたのです。

当時の地球には、創造主によって任命された神がおり、地球全土を一人で管理するのではなく、いくつかの管区に分けて、それぞれの管区を配下の主神たちに統治させていました。主神たちは、自らの管区に住むイヒン人に対し、アス人との交流を禁じるという掟を与えていました。
ところがイヒン人の中には、その掟を破ってアス人と交流し、子をもうける者が現れました。そうして生まれた子供たちは「ドルク人(Druks)」と呼ばれました。ドルク人はイヒン人とは異なり、霊的な能力を持たず、非常に粗暴な性格をしており、争いや殺し合いを好む傾向がありました。

主神たちは、イヒン人が掟を破ったことを知り、今後イヒン人が掟を守っているかどうかを見極めるために「割礼」の儀式を教えました。割礼とは、乳児のうちに男性器の包皮に切り込みを入れる儀式であり、それを行っているかどうかによって、掟を守るイヒン人かどうかを判断するための基準とされたのです。
こうしてイヒン人は再び神の掟に忠実に従うようになりましたが、問題はドルク人でした。彼らは霊的な教化を受け入れず、粗暴な性質はますます悪化し、改善の兆しは見られませんでした。
そのため、主神たちはイヒン人に対し、ドルク人の教化を命じました。こうして、イヒン人とドルク人の間に新たに誕生したのが「イフアン人(I’huan)」です。つまり、私たち人類の祖先にあたる種族なのです。

現在の人類イフアン人、闇の種族 ヤク人

イフアン人とは、イヒン人とドルク人との間に生まれた子孫を指します。イフアン人は肉体的に非常に頑健であり、主神からはイヒン人を保護する役割を担うよう命じられていました。

しかし一方で、ドルク人はイヒン人だけでなく、アス人とも交わり、子をもうけていました。このようにして誕生した子孫は「ヤク人(Yak)」と呼ばれました。ヤク人は他の人類とは明確に異なり、生殖能力を持たない存在でした。
そのため、ヤク人はイヒン人たちによって奴隷、あるいは宦官(かんがん)として使役される運命を辿ることとなったのです。

人類の系譜(まとめ)

人類の始祖アス人から現在の人類イフアン人までの系譜をまとめると下図のようになります。

参考文献, 使用画像

図書著者出版社
OAHSPE ”A New Bible in the Worlds of Jehofih and His angel embassadors.”John B. NewbroughOAHSPE PUBLISHING ASSOCIATION
https://www.encyclopedia.com/science/encyclopedias-almanacs-transcripts-and-maps/newbrough-john-ballou-1828-1891URL

画像:stable diffusion(model:etherRealMix_etherRealMix4.safetensors)より生成(画像3枚目)
画像:stable diffusion(model:XSMerge-RealisticVisionV3-ForArchi)より生成(画像1枚目、2枚目)

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