水没前の世界について
地球が誕生し、最初の人類である「アス人」が誕生したのち、今からおよそ7万3千年前、地球で最初の神となった大天使セタンテスは、当時太平洋上に存在していたパン大陸を含め、地球上の陸地を5つの管区に分け、それぞれを5人の神(主神)に統治させました。
各管区とそれを任された神々の名は、以下のとおりです(OAHSPE-4『センタンテスの書』2章-28より)。
神 | 場所 |
---|---|
ディス(Dis) | ヨーロッパ |
ジュド(Jud) | アジア |
ワガ(Waga) | パン |
トゥーリ(Thouri) | アメリカ |
ヴォフ(Vohu) | アフリカ |
これらの地域は、それぞれ統治した神の名前にちなんで呼ばれており、パン大陸もまた、統治神の名に由来して「ワガ大陸」とも呼ばれております。

パン大陸水没の原因について
人間の霊魂には「階級」があるとされており、善良な生き方をした人ほど階級が高く、反対に悪徳な行いをした人ほど階級が低くなる傾向があります。
また、死後に向かう世界、すなわち天界にも階層が存在しています。地球に属する下位の天界は「下天(the Lower Heaven)」と呼ばれ、そこからさらに霊的な修養を重ね、霊魂の階級を高めた者のみが、より高次元の天界である「上天(the Upper Heaven)」、すなわち涅槃(ニルヴァーナ)へと昇天できるとされています。

ただし、上天での生活を許されるためには、霊魂の階級が最低でも「50」以上でなければならないとされています。そのため、階級がそれ以下の霊魂は、死後、地球に近い下位の天界にとどまり、霊的なトレーニングや労働、奉仕などを通して成長を促されることになります。一方で、この世に未練を残したまま亡くなった霊魂は、下天にすら昇ることができず、地上にとどまって現世の人間に憑依することがあります。このような存在は、「ドルジ(druj)」あるいは「ドルジャ(druja)」と呼ばれます。
現世の人間の中で、幼いころから悪事を働いてしまうような人がいる場合、その背景にはドルジの影響がある可能性も否定できません。というのも、人間はこの世に生まれる前、天界で霊的な訓練を受けたうえで、前世の記憶を消された状態で転生してくるからです。

地球の最初の神であるセタンテスは、その就任当初、天界での生活に適応できず、再び地上に戻ってしまう霊魂たちの対応に苦慮しておりました。
こうした霊魂は放置しておくと、地上の人間に影響を及ぼす可能性があるため、天界の天使たちが強制的に「切断(手術)」という処置を行う必要がありました。
そのままにしておくと、憑依された人間に「二重人格」が生じたり、さらに深刻な場合には「人格が完全に入れ替わってしまう」こともあります。
人格の入れ替わりがなぜ問題かというと、本来の霊魂(人格)が、憑依した霊魂によって内側に封じ込められてしまい、現世での成長が一切できないまま、その肉体の死とともに天界へと戻らなければならなくなるからです。
さらに、憑依していた霊魂は、現世への執着が強いため、再び別の肉体を求めて彷徨い、再憑依を繰り返します。
このような「ドルジ(またはドルジャ)」と呼ばれる存在を放置しておくと、全体として霊魂の成長が著しく妨げられてしまう恐れがあるのです。
そのため、当時の神々や天使たちは、ドルジが人間に憑依するたびに「切断施術」を行い、天界へ強制的に送り返す対応を取っていました。

しかし、世界には「善良な霊魂」と「悪徳な霊魂」のバランスがあり、このバランスが崩れ、悪徳な霊魂の数が急増すると、いかに神や天使が手を尽くしても対処が追いつかなくなります。
このような状態になると、世界は「悪」という名の闇に覆われ、もはや神の力だけでは正常な状態に戻すことができなくなるのです。
実際、約24,000年前の地球がまさにそのような状況に陥りました。
当時、地球を統治していた神は「ネフ」という名で、彼は地球を救おうと尽力しましたが、すでに悪が蔓延しすぎており、神の力だけでは善化が不可能な状態にまで達していたのです。
イヒン人の動向について
『旧約聖書』の「創世記」には、神がノアに対して、人間や動物を箱舟に乗せるよう命じ、ノアがそれに従った結果、大洪水から救われたという物語が記されています(創世記-6-8)。

ところが、この『旧約聖書』の洪水伝説は、実は古代エジプトの神オシリスが創造主を自称した際に、地球に古くから伝わる神話を改変したものが元になっていると伝えられています(OAHSPE-24『対ジェホヴィ戦争の書』48章-12)。
オシリスはもともと人間でしたが、神を名乗るにあたり、従来の地球の歴史や神々の物語を改変し、それらの神々をすべて「人神(人間が神となった存在)」に置き換える必要がありました。
その結果、『旧約聖書』に登場するノアという人物は、OAHSPEにおいては本来「イヒン人(神の声を聴くことができた古代人)」を指していたのですが、オシリスはこの存在を「ノア」という個人に当てはめたのです。
では、なぜオシリスは「ノア」という名前を選んだのでしょうか。
それは、大洪水が起こった時期が「偉大なる蛇のノア弧(ノアのアーク)」と呼ばれる宇宙現象と一致していたからです。オシリスは、あえてこの名称を使うことで、人々の関心を外宇宙や真の神的意図から逸らそうとしたとも言われています。
さて、当時の地球では、悪徳な人々が増えすぎてしまい、善良なイヒン人たちは次々と住処を追われ、わずかにパン大陸の山奥や渓谷でひっそりと暮らしておりました。
やがて創造主ジェホヴィが、パン大陸を水没させることを決断された際、地球の神々はイヒン人を救うために天使たちを遣わし、「船を建造するように」とお告げを授けました。イヒン人たちはそのお告げに従い、力を合わせて船を建造いたしました。
そして、ついに大陸が水没するという未曾有の大災害が発生します。山奥や渓谷に身を潜めていたイヒン人たちは、あらかじめ建造していた船に乗り込み、無事に災難から逃れることができました。
建造された船は全部で34艘あったとされています。そのうち、先頭に位置していた2艘の船は途中で他の船団とはぐれてしまい、やがてイスタ(Yista)、すなわち現在の日本に漂着しました。
残る32艘の船は、8艘ずつ4つの船団に分かれ、それぞれジャフェス(Jaffeth)、セム(Shem)、ハム(Ham)、グアタマ(Guatama)という4つの大陸を目指して航海しました。
こうしてイヒン人たちは、世界各地に散らばって暮らすことになり、それぞれの地で持ち前の高い知識や霊的な力をもって、その地の文明の発展と繁栄に大きく貢献していきました。

イスタ(日本)に逃れたイヒン人について
「日本」という国名が中国の歴史書に初めて登場するのは、紀元7世紀、すなわち飛鳥時代に入ってからです。それ以前は「倭(わ)」と呼ばれていました。
しかし『OAHSPE(オアスペ)』では、日本列島のことを「日本」でも「倭」でもなく、「ジャパン(Japan)」と表現しております。その理由として考えられるのは、日本列島がパン大陸の残された一部、すなわち水没を免れた陸地であったという点です。
また「Japan(ジャパン)」という呼称には、「ja」がヘブライ語で「Jah」あるいは「Yah」、つまり「神」を意味する言葉とされており、これに「pan(パン大陸)」を組み合わせたことで、「神聖なるパン(大陸)」という意味合いが含まれていると推測されます。
イヒン人たちは高度な技術力を持っていたとされております。今から24,000年前は、日本では旧石器時代にあたりますが、そこから縄文時代を経て、高度な文明が築かれていった地に、イヒン人たちが漂着したのではないかと考えています。
その候補地として挙げられるのが、青森県津軽地方を中心とする地域です。
このテーマにつきましては、改めて特集を組んで詳しくご紹介いたします。(【幻の大陸と伝説】イスタに逃れたイヒン人(1))
日本以外に逃れたイヒン人について
日本以外の地域に逃れたイヒン人について、たいへん興味深いことに、『旧約聖書』では彼らが「ノアの子孫」というかたちで、セム、ハム、ヤフェトという三人の息子として記録されています。
この記録において「グアタマ(アメリカ大陸)」が含まれていないのは、当時アメリカ大陸との交流がなかったためではないかと考えられます。また、「ヤフェト(中国)」が挙げられている一方で、「イスタ(日本)」が含まれていない理由としては、当時中国に渡ったイヒン人と、日本に渡ったイヒン人との間に直接的な交流がなかったためではないかと推察しています。
そして、これらのイヒン人たちの子孫の中から、アブラハムをはじめとする伝道者たちが現れることになります。
その物語につきましては、別で改めてご紹介します。
参考文献, 使用画像
図書 | 著者 | 出版社 |
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OAHSPE ”A New Bible in the Worlds of Jehofih and His angel embassadors.” | John B. Newbrough | OAHSPE PUBLISHING ASSOCIATION |
聖書 新共同訳-旧約聖書 | 共同訳聖書実行委員会 | 三省堂印刷/日本聖書協会 |
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