ツェゴウ滅亡の意味
これはオーマズドの法です。人間が死んだら、霊魂に悩まされないよう肉体を燃やすか、土に埋めねばなりません。ところがツェゴウの人々はそれをせず、死者を霊魂に縛りつけました。
そのためツェゴウの町が神の怒りによって火に包まれ滅ぼされたとき、多くの定命の人々は命を失いましたが、逆に霊魂はようやく天界に解き放たれました。ザラツゥストラはこう言ったのです。
「ツェゴウが破壊されるのはとても良いことだ」
理由は、城壁に吊るされたまま苦しんでいた無数の霊魂が解放され、神々に導かれて復活の道を歩むことができたからでした。
人間は誰も殺してはならない
ザラツゥストラは「どの男女も子供も殺してはいけません。彼らはオーマズドのものだからです」と言いました。
どんな理由があれ、たとえ相手が悪人であっても、人間が人を殺すことは許されないということです。それを行えるのは創造主オーマズドだけだからです。
なぜ神は悪を滅ぼさないのか
「オーマズドが悪人を滅ぼさないのはなぜか?」という問いに対して、答えは明確です。
「悪の霊魂はあなたたちや死者の霊魂そのもの」
ツェゴウの町は、自らの罪によって悪の霊魂を生み出し、それが破滅を招きました。因果応報そのものです。創造主が滅ぼさないのは、その報いを人間自身に学ばせるためなのです。
私たちはこの教えを心に刻み、自らの行為が未来を形作ることを忘れてはならないのだと思います。


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