【この名言が生まれた背景】
この世界は、もともと存在していた「原初の世界」から始まったと考えられます。そこで「意識」が芽生えたとき、最初に何を感じたのでしょうか。
おそらく、それは「何もない」という感覚だったのだと思います。
その状況を当たり前と受け取るのか、それとも変えたいと思うのか――。
この原初の意識を「創造主」と呼ぶとしましょう。創造主はまず、「目に見えない世界」と「目に見える世界」を創りました。
「目に見えない世界」とは、何でも可能な世界、すなわち霊界(es worlds)です。ここでは霊力(エーテ:ethe)によって様々なことが実現できます。
一方、「目に見える世界」は、物理法則の制約を受ける実体界(corpor worlds)であり、自由が制限された不自由な世界です。
何も存在しない空間で目覚めた創造主が最初に行ったのは、この2つの世界を構築することでした。

そして、この2つの世界を基盤として、すべての創造物が成り立っていると言われています。
たとえば、人間の場合、「心」は霊界に、「肉体」は実体界に属しています。
人間の「心」は魂・霊魂とも呼ばれ、肉体が滅んでも、原則として「心」は生き続けます。
人間以外の生物もまた、「心」と「肉体」の2つの要素でできていますが、大きな違いがあります。それは、動物などは肉体の死とともに魂も消えてしまうという点です。
ここに、人間との明確な違いが存在します。
こうした特徴を持つ人間は、すべての生き物の「長」として創造されました。その理由は、この世界の発展のためです。
世界の中心となるのは、「目に見えない世界」すなわち霊界です。なぜなら、実体界には終焉(=死)があるため、恒久的な核とはなり得ないからです。
この霊界に属する人間の「心(魂)」こそが、世界を発展させる原動力であり、その魂の成長が世界そのものの進化につながっていきます。
そして、その成長は「善い行い=善行」を通して育まれます。そのため、人間には善行に励むことが強く求められているのです。
ここで、もう一つ大切なことがあります。それは、創造主が「男女」という2種類の人間を用意されたことです。
なぜ、女性には子を産む能力があり、男性にはそれがないのか? なぜ、男女が協力しなければ子が生まれない仕組みになっているのか?
その答えは、「愛を学ばせるため」だったと考えられます。

もしも種の保存だけが目的なら、男女を分ける必要はありませんでした。わざわざ男女という性を設けたのは、互いを必要とし、協力する関係性を通して「愛とは何か」を学ばせるためだったのでしょう。
誰かを「愛する」という感情――それを一番身近に教えてくれるのが、男女という存在なのです。
男性が女性に恋をし、女性が男性に恋をする。それは自然の摂理であり、創造主が人間に学ばせようとしている「愛」のテーマに他なりません。
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