【名言】戦争は兄弟を分け、愛は兄弟を結ぶ

全人類は、ひとりの創造主から生まれた兄弟姉妹 ―御父の愛はすべての人に平等に注がれる―

「すべての男女は兄弟姉妹である」という言葉は、人間がみな、たった一人の創造主から生まれた存在であることを示しています。
そのため、創造主は私たちにとって「父」であり、すべての人類は御父の子供として、互いに兄弟姉妹なのです。

御父は、出来の良い子も不出来な子も、どちらも愛しています。
ただし、その愛の表れ方は異なります。未熟な者には「躾」という愛、成熟した者には「優遇」という愛が与えられるのです。
つまり、創造主は人間を罰するためではなく、成長させるために導いているということです。

愛によって証明される“兄弟愛”

この言葉を遺したのは、インドの聖人カピーリャです。
彼は、「全人類は同朋であることを、愛によって証明すべきである」と説きました。
言い換えれば、創造主の名のもとに、人は互いに思いやりをもって接することができる──。

そして、彼は続けてこう言いました。
戦争によってこれを証明できる者など誰一人いません
兄弟同士が殺し合う戦争で、兄弟愛を証明できるわけがありません。
戦いではなく、愛こそが、全人類が兄弟姉妹であることを教えてくれるのです。

愛の出発点は「創造主を讃える心」から

他人を愛すること──つまり、誰かに優しくなれることは、決して容易ではありません。
けれどもその第一歩は、真の創造主を讃え、感謝する心を持つことから始まるのではないでしょうか。
創造主を讃えることで、自分はその子供の一人であることを自覚し、
やがてその気づきが、隣人への思いやりへと変わります。
それが連鎖していくことで、人類全体の調和へとつながっていく──。
それこそが、創造主が私たちに望む「兄弟愛」なのだと思います。

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