カピーリャの教え──調和こそ最大の祝福
インドの聖人カピーリャが説いた「戒め」の中から、祝福に関する内容を抜粋しました。
ここでは、調和こそが最大の祝福であると説かれています。
調和とは、個々が利害を超えて共に生きる状態であり、それこそが創造主の与えた最も大きな祝福なのです。
そして、その調和を生み出す力こそ「自己犠牲」です。
つまり、自我を抑え、自分の意見を他人に押し付けず、全体のバランスを取ることができれば、最大の祝福が得られる──とカピーリャは言うのです。
自己犠牲の本質とは何か
自己犠牲で最も重要なのは、調和の対象となる「全体」の中に自分自身も含まれているという点です。
自分だけが犠牲になり、他者を救うという姿勢は美しいものですが、それだけでは“最大の祝福”には至りません。
なぜなら、それは「全体の調和」ではなく、「部分的な犠牲」にすぎないからです。
真の祝福は Win-Win の関係にある
自分も含めて全員が幸せになる自己犠牲──それこそが、真に心掛けるべき「自己犠牲」です。
自分だけが犠牲になる自己犠牲は、いわば Lose–Win の関係。
しかし、互いを生かし合い、全体の調和を保つ関係こそが Win–Win の精神です。
それが、最高の幸せであり、真の祝福なのだと思います。

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