【名言】怠惰は自由の仮面をかぶった闇である

僭称神に課せられた「逆説の使命」

大天使スーが地球に降臨したのは、紀元前19,000年頃のことです。
その時代、地球は再び闇の霊魂――ドルジたちが蔓延っていました。パン大陸の水没時と異なるのは、神々自身も堕落し、創造主を名乗る僭称神となっていたことです。

彼らは、人間が死を迎えた瞬間にその霊魂を奪い取り、正しい天界に還すのではなく、自らの王国に連行して奴隷として働かせていました。
スーが彼らに対して「地上に降りて闇の霊魂を捕らえ、連れてこい」と命じたのは、一見すると神々の堕落を助長するようにも見えます。
しかしその真意は、闇の霊魂が人間に憑りつくのを防ぐためでした。


闇の霊魂が示す「自由」と「怠惰」

僭称神は言いました。
「食べ物と衣服と休息を与えれば戻ってくるが、労働を命じれば逃げ出す」

この言葉に、闇の霊魂の本質が現れています。
彼らは「自由」を渇望する一方で、「労働」を忌避します。
自由そのものは悪ではありません。しかし、働くこと――つまり成長のための行動を拒むとき、人は怠惰という闇に陥ります。

スーの物語は、怠惰からの脱却こそが魂の成長であることを示しています。
神々でさえも、働かぬ霊魂を抱えると堕落するのです。


霊魂もまた「働くこと」で光を得る

労働は肉体のためだけの行為ではありません。霊魂もまた働くことで磨かれ、光を取り戻します。
怠惰な心は、光の届かない場所に自らを閉じ込めてしまうのです。

だからこそ、スーは僭称神に命じました。
「闇の霊魂を導き、働かせよ」と。
それは、罰ではなく再生のための労働だったのです。

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