霊魂は「見える世界」で証明できない
紀元前7,000年頃、ゾロアスター教の創始者ザラツゥストラがペルシアのオアス王アシャとの会見で、宿っていた神イフアマズダが霊魂の世界について語りました。しかし、アシャ王はその世界を理解できませんでした。そこでイフアマズダは「人間よ、あなたを満足させるにはどうすればよいのでしょうか?」と言い、霊魂は実体(目に見える世界)では証明できないと述べました。
見えない世界の理解が半分の真実を補う
この世界には「目に見える世界(実体界)」と「目に見えない世界(霊界)」があります。霊界には、実体界と干渉できる「大気界」と干渉できない「精霊界」が存在します。実体界と精霊界は相互に干渉できず、霊魂の存在を実体化して証明することも、逆に実体物を霊魂で証明することもできません。
見たことがないものを「存在しない」と切り捨てることは、世界の半分しか理解していないことになるのです。
信じる力と見抜く力
霊界には善き霊魂だけでなく悪しき霊魂も存在します。見えないものをただ信じるのではなく、その真偽を見抜くことが求められます。例えば織田信長が「地球は丸い」という話を西洋人から聞いた際、彼は見たことがなくても理解しました。しかし、もし「地球は四角い」と言われたら、それを嘘だと見抜く力が必要です。
見えない世界を信じる力と、虚実を見抜く力。この両方を備えてこそ、叡智に至る道だと言えるでしょう。

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