魂の安らぎは「全力で生きる意識」から生まれる
紀元前1500年頃、インド(ヴィンデュ)のカピーリャ王子が法廷の場で演説した内容からの引用です。
カピーリャ王子は「心の安らぎとは、すべてにおいて自らの光に従い、最も賢明で最善と思うことを全力で行ったという意識から生まれる」と語りました。つまり、安らぎとは結果ではなく「自分はやり切った」という実感にこそ宿るのです。
正しさは揺らぐ。それでも全力で取り組む
人が「正しい」と信じて行ったことが、必ずしも客観的に正しいとは限りません。しかし大切なのは、その時の自分の光に従って全力を尽くすことです。結果がどうであれ、自分に嘘をつかず、精一杯生きたという意識が後に「魂の安らぎ」へと繋がります。
死後に持ち越せるのは「魂の状態」
今生で築いた財産や地位は死後には持っていけません。しかし「正しいと思うことを全力で行った」という経験と、その積み重ねによって形成された魂の状態は、死後も続いていきます。
だからこそ、カピーリャ王子は「時の流れを機敏に捉え、互いに正義を行うことを心掛けよ」と説いたのです。

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