悪を知りながら善を歩む尊さ
この世界は、創造主によって生み出された世界です。しかし創造主を直接知覚できない私たちにとって、これを受け入れるのは容易ではありません。むしろ「地球以外には生命は存在しない」と考える方が、多くの人にとっては自然に感じられるのかもしれません。
現代の人々の大半は霊魂の存在を認めず、「死」とは肉体の停止であり、それと同時に霊魂も消滅するのだと考えています。だからこそ「今さえ良ければよい」という生き方に傾きやすいのです。
しかし、人間の霊魂は死後も継続します。これを「霊魂の継続性」と呼びます。現世で犯した罪は償われるまで持ち越され、逆に現世で積んだ善き行いは死後にも受け継がれます。
この世界における「光」とは「善良なる心」のことです。世界を素晴らしいものにするには、人々が善良なる心で満ちあふれる必要があります。そしてそのためには、日々の中で自分にできる小さなことを実践していくことが欠かせません。
もちろん、完璧な人間など存在しません。誰もが心の中に闇を抱えています。それでも闇を認めつつ、少しでも善良な心を磨き上げていくことが大切なのです。
今の世の中で、純粋に善良な心だけで生きることは難しいかもしれません。この世界そのものが悪徳に大きく侵されているからです。それでも悪を知った上で、なお善の道を歩もうとするならば、その姿勢こそ非常に尊いものであるといえるのではないでしょうか。
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