善行を心掛けることの意味とは
人は現世で肉体を持ち生きていますが、その肉体が活動を停止したとき、霊魂は天使たちによって神のもとへ導かれるといわれています。
ところが戦場で亡くなった場合、自分が死んだことさえ気づかずに彷徨う霊魂が存在します。同様に、霊魂を信じていない人々も、天界へ行くことを拒み、現世に留まることがあるのです。
この引用は、紀元前7000年頃にザラツゥストラに宿って語られたイフアマズダの言葉です。アシャ王は「本当に神の言葉なのか?」と問いかけました。しかしイフアマズダは「それは叡智である」と答えました。
つまり、霊魂の存在は「証明」されるものではなく、人間すべてに宿る普遍的なものだということです。証明を求めても利益はなく、むしろその存在をどう受け入れ、どう生きるかが問われているのです。
死を迎えたとき、霊的に成長しているか否かが重要です。
現世では善行を積めば霊は成長し、悪事を重ねれば霊は退化するとされます。しかし、過去に悪に手を染めたとしても、悔い改め、善を行えば霊的成長へと転じることができます。
創造主にとって「善」と「悪」は単なる状態に過ぎず、悪は善を知り、善を選び取るための触媒のようなものです。だからこそ、私たちに求められているのは「善行を心掛けること」なのです。
現世に生きる限り過ちは避けられません。しかし、そのたびに反省し、善を選び直すことこそ、霊的な歩みを前進させる道なのだと思います。
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