【名言】地位は変われど、責任は継承される。

『OAHSPE（オアスペ）』に描かれている「神」のイメージは、私たち現代人が一般的に抱く神観とは少し異なります。

神は永遠の存在ではありますが、その“地位”には実は任期があります。任期を終えた神は、特別な事情がない限り、次の神に交替することになります。
これは一見、政治の世界と似ているようにも感じられます。

これを政治の世界を例に考えると、例えば大臣が「税金を下げます」と公約を掲げたとします。その大臣が任期を終え、後任が就任した際、「その公約は前任者のものであって私は関係ありません」と言われても、国民からすれば「大臣が約束を破った」と感じるのではないでしょうか。

つまり、その発言が誰のものかではなく、どの立場（地位）からのものかが問われるということです。

これは神の世界においても同様で、『OAHSPE』では、千年前の神の言葉であっても、それは「神の言葉」として永続的に扱われるというのが、今回のポイントになります。

私たちがもし「上に立つ者」であるならば、個人としての意見だけではなく、その地位を引き継いだ者としての責任ある発言が求められます。

たとえ自分が言った言葉でなくても、「その地位にある者が言った言葉」であれば、それを継承しなければならない。

神であれ人間であれ、上に立つ者の言葉には、「人格」ではなく「立場」そのものの重みが宿っているのだと、『OAHSPE』は教えてくれているのかもしれません。