【名言】霊魂は、記憶と想いを抱いて次の命へと受け継がれる。

【この名言が生まれた背景】

人間だけが「空白」を持って生まれる理由──永遠に成長する魂とは

『OAHSPE』によれば、人間が地球上のほかの動物や生命体と異なる点は、「生まれたときに本能の一部が空白であること」だといいます。

この「空白」は、成長の余地を意味します。そのため人間の赤ん坊は、ほかの動物のようにすぐに立ち上がって歩くこともできず、本能的な行動力に欠けています。しかしそれは「無から学ぶために設けられた余地」でもあり、子どもの時期にどれだけ学ぶことができるかが非常に重要なのです。

大人になると「成長の余地」は少なくなり、学習効率も低下します。子どもの頃はもっと多くのことを吸収できたのに、と感じるのはこのためかもしれません。その一方で、大人には「経験」があります。この経験こそが成長の証であり、大人にはその経験を活かすという役割があるのかもしれません。

永遠に成長できる存在としての人間

また『OAHSPE』では、動物は死後に霊魂として復活しないのに対し、人間の霊魂は何度でも復活できるとされています(『フラガパッティの書』第21章14〜19節)。

私たちの意志や感情、記憶といったものは、いったいどこから来て、どこに蓄積されているのでしょうか?脳だとする説もありますが、脳が正常でも意識が戻らない「脳死」の事例を考えると、それらは肉体ではなく別の場所──目に見えない霊的な領域(『OAHSPE』では「エス(es)」と呼ばれる霊界)に属している可能性が高いのではないでしょうか。

霊界は物理的に見えるものではありませんが、それでも思索と検証を通じて理解を深めることは可能です。もし霊魂が実在し、今この世で得た知識や感情、経験が死後にも継続されるのだとすれば、人間の魂は「永遠に成長し続ける存在」であるといえるでしょう。

この視点に立つならば、現世の学びと体験はすべて「魂の成長」へとつながり、次の転生にも活かされるものだと考えられます。だからこそ私たちは、人生の終わりに至るまで、学びをやめずに成長し続ける努力を続けるべきなのです。

コメント