【この名言が生まれた背景】
この名言は、地球最初の神・セタンテスが人間を育て上げ、ついに不滅の霊魂を宿す良質な人間を創り出し、彼らを「ジェホヴィの花嫁花婿」として上天に送り出す儀式の中で、創造主ジェホヴィが語られた言葉です。
「なぜ、生まれ育った地球を離れなければならないのか?」
誰しもそう思うはずです。故郷を離れることには、言いようのない寂しさがあります。
けれど、その「故郷を偲ぶ気持ち」こそが愛であり、今回のテーマは、その愛を引き裂くことにあります。

かつて、ある脚本家の先生が「愛はドラマだ」と語っていたことが印象に残っています。愛は結ばれても、引き離されても、そこにドラマが生まれる。そして、その別れの痛みが大きいほど、より深い感動を生み出すのだと。
愛には、結びつける力もあれば、引き離す力もあります。誰かを想うからこそ一緒にいたいという愛もあれば、誰かを想うがゆえに別れを選ぶという愛もある。
では、引き離す愛は「負の愛」なのでしょうか?
おそらく、その答えはすぐには分からないでしょう。しかし、創造主はそれでも「引き離すことができる」と仰いました。それは、地球という小さな世界を離れ、もっと広い宇宙を知ってほしいという願いからです。
生まれ故郷を離れることには、計り知れない悲しみがあります。それでもその先に、もっと大きな学びや喜びがあるのなら、それは「未来へ向かう愛」なのだと思います。
そしていつの日か、自分の人生を振り返ったときに、その「愛に引き裂かれた経験」が、大きな意味を持っていたことに気づくでしょう。その経験には、誰かに語りたくなるほどの壮大なドラマが宿っているのです。
これこそが、この名言に込められた創造主の想いなのだと感じます。
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