🔹「善行のために組織化する」とは何を意味するのか?
ここで語られている “善行のための組織化” とは、
現代風に言えば 慈善活動の事業化 を指していると考えられます。
施しや奉仕活動は、個人が行うより、組織として行動したほうが効率的であり、
より多くの人を助けられる可能性もあります。
しかし OAHSPE は、それが 霊的観点では必ずしも成功しない と警告します。
その理由は、組織の中に:
- 名誉を求める者
- 指導者になりたがる者
- 自己の利益を優先する者
が必ず出てしまうからです。
🔹なぜ善行の組織化は「霊的には失敗」するのか?
慈善事業の目的は「困っている人を助けること」です。
その点では、組織として助ける行為は立派であり、社会的にも成功と言えます。
しかし、OAHSPEは 善行の本質は“霊魂の成長”にある と説きます。
- 施しを受ける側 → 霊魂が自動的に成長するわけではない
- 施しを行う側 → 善良な意図であれば霊魂が成長する
つまり “善行は自らの魂を磨く行為である” という立場です。
ところが、組織化されると、
- 善行が個人の霊的成長ではなく「組織の実績」になる
- 名誉欲や利己心が入り込む
- 善行が目的ではなく「手段」になってしまう
結果として、霊的な意味での成功からは遠ざかるのです。
🔹では慈善組織は無意味なのか?
そうではありません。
OAHSPEでは、富裕者が貧者を助けることは推奨されており、
富の再配分 は社会にとって重要な役割です。
特に:
- ガバナンスの効いた組織
- 寄付を透明に扱う団体
- 利己心を排除し、目的が明確な団体
であれば、貧困者の救済という「地上的な目的」は十分に果たせます。
ただし、霊的観点では次が重要です:
- 組織自体は霊的成長を持たない
- 成長するのは「善心から行った個人」であること
この点を踏まえないと、引用が警告するように
組織は利己性に飲み込まれ、霊的には失敗に終わることがあります。
そのため、OAHSPEは、単に「助けること」以上に、
“どのような心で助けるか” という霊的動機を重視していると読めます。

コメント