パン大陸の沈没と、増長した人類への警告
紀元前2万2,000年頃、地球には5つの大陸が存在しており、現在の太平洋の位置には「パン」と呼ばれる大陸がありました。しかしこのパン大陸は、後に海中へと沈められることになります。
この当時、地球は「ダン」と呼ばれる周期に入っており、霊的な光を届けるエーテリア界からの影響が弱まっていました。そのため、地上の人々は闇に傾きやすくなり、霊魂も暗い性質を帯びてしまう者が多くなっていたのです。
通常であれば、ダンの周期が終わる頃に上天の神々が地球に降臨し、闇の霊魂を掃討して光の者たちを救済するのですが、この時代は異例でした。ダンの周期が終わる前から、闇の霊魂が地球全体に充満し、放置すれば地球は完全に闇に覆われる恐れがあったのです。
当時、地球の神であったネフは幾度となく地球を光に導こうとしましたが、成功には至りませんでした。ついには創造主に助けを求めることになります。調査のために上天から降りてきた神々の一人、ローワン(Loo’wan)はこう語りました。
「ジェホヴィよ、私たちはあなたのために地球の収穫物を集めましたが、それはわずかでした。
一方で、闇の霊魂が持つ収穫物は、10倍にも達していました。
これでは光と闇の均衡が取れていません」
(OAHSPE-8『16周期の梗概』第3章12節より)
この不均衡に対して、神々は荒療治を決断します。闇の霊魂が集中していた「ワガ大陸」にすべてを集め、水没させることで、一掃を図ったのです。
この大規模な水没を指揮したのは、上天から降臨した神アフでした。アフは、水没に巻き込まれて命を落とした人々の霊魂を救い出し、それぞれに相応しい処置を施しました。
神アフは、このような状況になった理由を「人間の増長」にあると述べました。
「私は、人間や天使たちが神や主神の御業に無関心となり、自分たちをすべての創造物の長だと錯覚していることを理解しました」
人間たちは次第に神の言葉に耳を貸さなくなり、自己中心的な行動を取るようになり、争いを繰り返すようになってしまったのです。
創造主は、そのような人間に対して試練を与えることができると語ります。その試練は死後の天界に限らず、現世においても用意できるのだと。
「私は、地上でも天界でも、彼らにふさわしい仕事を与えることができます」
もし、今あなたが辛い仕事や状況に直面しているのだとすれば、それはあなた自身の生き方に内省すべき点があるのかもしれません。
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